建築文化財として
明治30年に建設された“まるせろ”には、建築当時のこだわりが今もなお随所に残されています。
床下/天井の空気循環構造
床下/天井の空気循環構造
建屋は敷地より60㎝程高く造られています。床下の風通しが良くなり、湿気やカビの発生を防いでいます。また、囲炉裏のある部屋の天井には空気口があり、囲炉裏から出た煙は空気口から家の天井裏を循環。その煙によって建材である木が燻され丈夫になっていきます。
想像を絶する一枚板の天井
想像を絶する一枚板の天井
中庭を臨める畳の間には、芸術的な物が多くみられます。一番の自慢は手前6畳の部屋の天井です。よく観察してもらえるとわかるのですが、この部屋の天井は一枚板なのです。とても大きな大樹からつくられていることがうかがえます。
高密な技術で造られた欄柱
高密な技術で造られた欄柱
床の間横の木棚には「どうやって作ったの?」と思ってしまうほど高密な技術で創られた棚柱があります。
こだわりが詰まった欄間
こだわりが詰まった欄間
襖や戸の上部には、細かい木とガラスで創られた欄間が部屋を上質な空間にしてくれています。太陽や月の描写など、作者のこだわりにも触れてみてください。
9枚のデザインが全て異なるガラス窓付き障子
9枚のデザインが全て異なるガラス窓付き障子
全9枚のガラス窓付き障子は、ガラスに彫られた風景が全て違います。このガラス窓を通して中庭を撮影したり、敷地内にある蔵をバックに集合写真を撮ったりすれば、インスタ栄えも期待できます。